言葉の塔

盗作とオリジナル

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これでまだシラを切ろうとするという魂の死に方がすごいと思うけれども。しかし、これは氷山の一角で日本人のアーティストには多いのだろう。
かつて、友人のイラストレーターに「これはアノ人の元ネタ、これはあの人の…」といくつも有名なイラストレーターの元ネタを見せてもらったことがある。
あるものはタッチがそっくり。あるものは構図がそっくり。インスパイアとか、リスペクトとか、シンクロとか、パロディといって済むものかどうか。非常に微妙な、というか、プロレスでいえば、反則をしておいて4カウントで手を離す、という類のものであった。
しかし、それをあまり公然と言っては、人間関係を壊すし、自分にも跳ね返ってくるから、彼は業界の外には黙っている。

僕個人としては、それに目くじらを立てるというよりは、知っておきたい、と思う。一体、そのすべてを知ってしまったら、日本の文化状況はどのように見えるのだろうか。

ピストン西沢の『音楽の偶然』というコーナーは好きだった(今もあるのかな)。
あの全然告発していない口調というのが、このことを語るのにふさわしいように思う。

オリジナルは芸術だけど、コピーは産業である。
どうしてこんなことになるのかといえば、大衆は本質的にオリジナルなんてものは求めていないからだ。
まがいもののほうがキラキラ光って見える。
みんなその光に群がる。
そこにお金の流れが生まれて、そのお金の流れに沿った商品が再生産される。
オリジナルの大部分は、地味でダサくて、時代に合わない。
オリジナルは、本来、なんだかわからない、はっきりしない、気持ちの悪いものとして世に現れる。
コピーにほんの一滴混ざったくらいが大衆にはおいしくいただけるのだ。

しかし、理屈はわかるが、66歳の画家本人の気持ちはわからない部分がある。周囲の量と質に対する期待がプレッシャーだったのか? アイデアに煮詰まるほど絵が売れてみたいものだ!

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by murahiden | 2006-06-01 12:18 | ニュースの解読
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